実際に便利屋(なんでも屋)を開業する前の準備にはどのようなものが必要なのでしょうか。
便利屋は、看板をかかげればいつでもどこでも開業できる職業です。しかし、いきなり今日から独立して開業するわけにはいきません。
便利屋としての独立開業をスムーズにスタートするための、チェックポイントをまとめました。
自分にできる仕事を整理・理解
お客さんから見て便利屋は、「なんでも屋さん」でもあります。
便利屋は「はじめました」といえばすぐにでも開業できる職種です。極端な話、今日からでも、便利屋として様々な依頼を受けることができるわけですが、はじめから何でもできる人はいません。
例えば、電化製品の修理には専門的な知識が必要だったり、探偵業や廃棄物を処理するような仕事には許可が必要だったりします。また、害虫駆除などの仕事も、素人がいきなりできる仕事ではありません。
「はじめたは良いけど、お客さんのニーズに応えられない」という状況に陥らないためにも、開業時に受けることができる業務の棚卸しが必要です。開業前に、自分がすぐにでも受けられる仕事を整理しておくことで、開業当初の集客や宣伝をどのように行っていくかの方向性も見えてきます。
開業スタイルの決定
便利屋としてどのように活動していくのか。開業スタイルについても、事前にきちんと決めておきましょう。
便利屋として開業する方法は、主に2つです。
- フランチャイズに加盟
- 個人事業主として開業
それぞれに、メリット・デメリットがありますが、スムーズな流れとしては、フランチャイズに加盟して実績と実力をつける⇒個人で開業という流れがスムーズです。
資格や許可の取得
少し前にも触れましたが、一部の業務を行うには免許や許可がないと仕事を受けられないものがあります。
一例をあげると
- 劇薬を使用する場合の「毒劇物取扱責任者」
- 人の送迎をする場合の「2種免許」
- 一般家庭のゴミの撤去や引取をする場合の「一般廃棄物収集運搬業」
- 法人や工場などからのゴミの撤去や引取をする場合の「産業廃棄物収運搬業者」
- 中古品を販売したりする場合の「古物商」
- 探偵業の届け出
などがあります。これらがなくても便利屋の開業はできますが、上記のような作業は、許可の取得や届け出がなければ、行うことができません。
結果的に、仕事の幅が狭くなるといえます。
業務の幅を広げる場合は、「無認可業者」にならないように、きちんと資格や許可の取得・各種届出を行ってから仕事を受けるようにしましょう。
開業資金
便利屋に限ったことではありませんが、開業資金の準備は必要です。
開業の届け出など初期費用のほかにも、単月で黒字になるまでの間の運転資金がしっかりと準備しておきましょう。
まとめ
無店舗・無資格でも始められる便利屋ですが、入念な準備をすることで、受けられる仕事の幅を広げたり開業後の成功の確率を高めたりできます。
自ら情報収集が苦手な人は、フランチャイズで開業を検討をおすすめします。